みなさまこんにちは。
「かいよう」乗船中のおしゃもじこと、伊藤です。
きのうから小笠原周辺海域に向けて回航中です。今眼前には鳥島が見えてきました。おがさわら丸による航路では見られないようなので、少し得をした感じです。
生物の採集調査は本日の夕方よりスタートです。それに先立ち、きのうから今朝にかけて水槽の準備をしていました。4℃に保たれた冷蔵コンテナの中に水槽を並べ、船底からくみ上げた海水を張ってポンプで回しておきます。これで夕方には冷たい循環水槽ができあがっているはずです。
現在はまだゆっくり過ごしていますが、夕方からはあすの早朝 5時くらいまで寝ずの作業になりそうです。
良い研究ができるように、頑張って採集と飼育に励みたいと思います。
[きょうの写真]
上/冷蔵コンテナ作業中の北田さん
下/「かいよう」から撮影した鳥島
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。