2006年10月02日

小笠原~相模湾(3)採集スタート / 伊藤

  • 期間:2006年9月30日~ 2006年10月8日
  • 場所:小笠原~相模湾
  • 目的:中・深層生物採集
  • 担当:北田 ・ 伊藤


みなさまこんにちは。「かいよう」乗船中の伊藤です。
昨晩、今晩とも天候に恵まれ、調査がおこなわれています。

採集サンプルの入れ物をのぞくと、一番多く入っているのは小さなコペポーダというプランクトンです。
このコペポーダ、実は新江ノ島水族館では冷凍ものをイワシやサンゴの餌として使用しています。
生きているうちはまるでカブトエビのように泳ぎ面白いのですが、サイズがとても小さいので、水族館の普通の水槽では展示が難しくて残念です。
採れたてのものを顕微鏡でみると面白いですよ。現場の人間の役得です。

あしたから天候が崩れるらしいので、今後の調査の予定が少し心配ではありますが、まだ航海も前半ですし、北田さんと頑張りたいと思います。それでは。

[きょうの写真]
上/海から引き上げられた採集機具
下/層別に採集された生物

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

海洋研究開発機構(JAMSTEC)KY06-11「かいよう/IONESS」による小笠原~相模湾 調査潜航

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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