2007年10月19日

三陸沖日本海溝(9)九:揺れて揺れてこんにちは

  • 期間:2007年10月11日〜 2007年10月28日
  • 場所:三陸沖日本海溝
  • 目的:深海クラゲ 他 深海生物調査採集
  • 担当:北田


きょうも言うまでもなく揺れています。潜航は中止です。
今後も海況は悪くなるそうなので、一旦陸側に向かっております。

昨晩、海面にはサンマがたくさん泳いでいました。
“えのすい”の相模湾大水槽も、上から見るとたくさんのマイワシの群れが見られますが、船から見るサンマの群れも迫力がありました。そんな中、船の中にザブンと勢いあまって波とともにハダカイワシもやってきました。

その後、キャプテンから水面でナマコが採れたと連絡があり、行ってみるとヒカリボヤでした。ヒカリボヤは小さな生物が集まった集合体です。長さ 25cmくらいはありました。すでにボロボロでしたが、水槽の中でかすかに光りました。
ホヤというと、マボヤやオオグチボヤなど海底でジーッとしているイメージが強いですが、このようなホヤ類も展示できたらいいですね。

[きょうの写真]
ヒカリボヤ

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK07-15「よこすか/しんかい6500」による三陸沖日本海溝 深海生物調査採集潜航

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今回一緒に乗船している北里大学水産学部のホームページも同時にお楽しみください。
 [ 北里大学水産学部ホームページはこちらから

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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