2008年04月15日

伊豆・小笠原 明神海丘(7)5日目 / 杉田

  • 期間:2008年4月11日~ 4月17日
  • 場所:伊豆・小笠原 明神海丘
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:根本 ・ 杉田


4月15日(火)晴れ
最終潜航日。やっと晴れました。
快晴とはいきませんが、久しぶりの青空です。
根本くんは生物サンプルの撮影に追われ、とうとう航海日誌を手放しました!
いよいよ私の独壇場です(笑)。

きょうの潜航は生物採集が主な目的、しかも最後のチャンスとあって、チームえのすいのテンションも上がります。
きょうの潜航時間は 8:30~ 15:30の7時間!
その間、ハイパードルフィンの運航チームのみなさんは集中しっぱなしで生物を追ってくださいます。
チームのみなさんがいるからこそ、“えのすい”の深海コーナーでもいろんな生き物の研究ができるんだなぁ、と改めて思いました。

さて、採集の成果はオオエンコウガニ。肝心のユノハナガニの影は見当たりませんでした。
大きなカニに恐れをなして、ユノハナガニたちは集まってこれなかったのでしょうか。

夕方、ハイパードルフィンを揚収したなつしまは、一路清水港を目指しています。あすのお昼には着岸予定です。

[きょうの写真]
久々の青空

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT08-07 「なつしま/ハイパードルフィン」
による伊豆・小笠原 明神海丘 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今回一緒に乗船している北里大学海洋生命科学部のホームページも同時にお楽しみください。
 [ 北里大学海洋生命科学部ホームページはこちらから

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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