2008年05月30日

北海道奥尻島沖(2)北へ・・・

  • 期間:2008年5月29日〜 6月19日
  • 場所:北海道奥尻島沖
  • 目的:深海生物 調査採集
  • 担当:根本


きのう、神奈川県の久里浜港を出港して、今は岩手県の沖合 7マイルのところを北へ向かって約 14ノットで北上中です。
マイルやノットなんて聞くと、いかにも“航海”って感じですよね!
でもこの単位は馴染みがないのでよくわかりません・・・。計算してみると 7マイルは約 11km、14ノットは時速約 27km。船の窓から見える海はすごい勢いで後ろへ流れていくので速いように感じますが、スピードは実は自転車並みなのですね。

きょうもあいにくの曇りなので陸地は見えません。見えるのは鉛色の海と、たまにすれ違う他の船だけです。
そんな海の上でも携帯の電波は入ります!
11km離れた陸地からの電波を拾っているのでしょうね。便利なものです。

きょうも一日移動日です。このまま北へ向かい、津軽海峡を抜けて日本海に出ます。
まだ宮城県を過ぎたあたりですが、外はもう寒いです。朝、甲板に出て海を眺めていましたが、寒くて数分で帰ってきてしまいました。
海水温も 1時間前くらいから 10℃へと下がっています。黒潮域にから親潮域へ移ったのでしょうね。

このあとは潜航者への潜水船「しんかい6500」の説明が 10時30分からあります。今は9時です。なのでのんびり時間を待ちたいと思います。
のんびりできるのも回航中だけですからね!ゆっくりしていようと思います。

それではまた!

[きょうの写真]
上/すれ違う船
下/波を割って進む「よこすか」

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)YK08-07 「よこすか/しんかい6500」による北海道奥尻島沖 深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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