只今0時10分、日付が変わりました。
目的地へ到着し、直ちに調査が始まります。
プランクトンネットを使い分け、それぞれ違った水深を狙ってゆきます。
波は穏やか、風もほとんどなし、気になるのは時折雨が降るくらいです。
研究者は2交代制で動いています。
ちなみに私は昼班(8:00~20:00)です。
ハダカイワシやヨコエソの類は、やはり生きてあがってきません。アミ類やクラゲの中で生きている物を、水槽へ移してゆきます。
そんな中、ちょっと変わった生き物が・・・
これ、何だと思いますか?
実は「シャコ」なのです。
現在、食卓の魚コーナーでシャコを展示していますが、たまーに泳ぐくらいでほとんど水槽の底でじーっとしていますよね。
でも小さい頃は、このような透き通った形をしていて漂っていたのですね。
イセエビのフィロゾーマ幼生みたいです。
シャコはシュードゾエア幼生→アリマ幼生と言います。
一匹、船で飼育していますのでぜひえのすいで展示できればと思っています。
[きょうの写真]
写真1/プランクトンネット投入
写真2/シャコのシュードゾエア幼生
写真3/もう少し大きくなったアリマ幼生。だいぶシャコらしくなりました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。