目が覚めたころには、なつしまは2つ目の目的地「日光海山」上に着いていました。
ここは、小笠原よりもっと南の国境ギリギリですから、とっても暑い。
うれしいことに海は穏やかで、絶好の潜航日和です。
前情報では、どこへ行ってもユノハナガニやアズマガレイ、サツマハオリムシがたくさん見れるようです。
“えのすい”初の海域ですので、どんな生き物がいるのか楽しみです。
きょうは2ダイブおこないました。
前情報のとおり。
ハイパーが映し出した映像は一面のユノハナガニ。
果てしなくユノハナガニ。
そして、ハオリムシもまるでジャングルのようです。
こんな深い海なのに、この密度!
こんなに生き物がたくさんいるということに、単純に驚きました。
これはぜひ再現して、日光海山水槽をつくりたい!
あすも 2ダイブおこなう予定です。
個人的に今回の目玉だと思っていた生き物にも出会えました。いつかこの研究成果をご紹介できれば嬉しいです。
[きょうの写真]
上/海は穏やか
下/ハイパーが映し出した映像
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-05「なつしま/ハイパードルフィン」による伊豆 小笠原弧 明神海丘・北マリアナ諸島海域 日光海山 深海生物調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。