2009年07月27日

沖縄トラフ・伊平屋北熱水活動域及び鳩間海丘(1)7月27日 あたふた乗船

  • 期間:2009年7月27日~2009年8月8日
  • 場所:沖縄トラフ・伊平屋北熱水活動域及び鳩間海丘
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:伊藤


みなさま、お久しぶりです。今回私はJAMSTEC調査船「なつしま」の深海調査に参加します。
さきほど何とか乗船し、ひと段落ついたところでしょうか。

今回は船にとってはよくある、ちょっとしたアクシデントが発生しました。
乗船場所が予定の名護(沖縄県北西部)から急きょ、那覇(同県南部)に変更されたのです。
調査船の停泊場所は海況その他の事情により、どうしても変わるケースがあるので仕方がありません。
今回、航空券は変更可能なものをおさえていたのでよかったのですが、前日に泊まる宿は名護に予約してしまっていたので、今朝早くに名護から 100km近い距離を急いで戻るはめになりました。
船は出港1時間前乗船が原則ですから、何とか間に合ってホッとしました。

それにしても、こちらはうだるような暑さです。海水温度も 30℃近くあります。
さきほど、調査に備えて水槽に水を張る作業をおこないましたが、体感的にはお湯・・・
一晩で冷え切るかちょっと不安です。
あすからは、こんな灼熱の日照りの中、4℃の世界にいる生物を生かして採集しようというのですから、さあ大変です。
研究者や水族館もその点はいろいろ工夫して挑みます。
あすからそうしたようすをお伝えしていきますので、しばしお付き合いいただければ幸いです。

[きょうの写真]
上/大海原にそびえる入道雲
下/炎天下でハイパードルフィンを整備する
  運航チームのみなさま

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-11「なつしま/ハイパードルフィン」による沖縄トラフ・伊平屋北熱水活動域及び鳩間海丘における深海調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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