2010年05月15日

相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘(5)なつしま 明神海丘・相模湾/北嶋

  • 期間:2010年5月11日~2010年5月18日
  • 場所:相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:根本・北嶋


きのうは結局うねりと強風がおさまらず、潜航は中止となってしまいました。
しかし、神様に祈りが通じたようで、きょうはしっかり午前・午後と 2潜航を無事に遂行することができました。
本当に、待ちに待った潜航日和です!

チムニーがそびえたつ明神海丘では、シチヨウシンカイヒバリガイが密集して生息しており、ちらほら白いカニ(ユノハナガニ)が動き回っています。
ハイパードルフィンが近付くと、驚いてミョウシンシンカイコシオリエビがかわいらしく泳いで逃げていきます。
チムニーをズームで見てみると、フジツボの仲間が手をこまねいているように曼脚をうごかしていたり、ウロコムシがへばりついているようすも観察されました。

まさに、異世界。
地球って広くて深い。

2潜航が終わると、研究者たちが嬉しい(?)悲鳴をあげて、サンプルの処理に深夜まで追われるのでした。

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT10-08「なつしま/ハイパードルフィン」による相模湾初島沖、伊豆・小笠原弧明神海丘深海生物調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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