2012年02月22日

相模湾・初島沖(3)かいれい航海日誌

  • 期間:2012年2月20日~2012年2月25日
  • 場所:相模湾・初島沖
  • 目的:深海生物調査
  • 担当:北嶋


潜航2日目です。空は曇っていますが、海況良好です。
きょうはシロウリガイデーです。
ちょっと深場のシロウリガイコロニーがあるところを調査しました。
“えのすい”が初島沖に来るたびに、シロウリガイについてはこの航海日誌でも熱く語っていますが、今航海でも最重要生物の1つです。
この貝を、まずは船上でいかに元気なまま飼育して、水族館へ持ち帰るか、ということで、いろいろ準備して来ました。
水を 3℃まで冷やす強力なクーラー、貝類の船上飼育に大活躍のプロテインスキマー、最近個人的に注目している活性炭などなど。
船の上でおこなったケアは、その後の水族館での長期飼育の明暗を分けるといっても過言ではないくらい、すごく重要なのです。
これが良い結果につながるとよいのですが。

只今20時。これから生き物の写真撮影大会をしてから休むことにします。
今航海前に根本トリーターから写真撮影のレクチャーを受けてからきました。
ゴカイなどは肉眼でみるとちょっとグロテスクですが、写真に撮るとキラキラ輝いてとってもきれいなんですよ。
たくさん撮りためて、深海生物図鑑をつくって、みなさんにもお見せしたいなと目論見中です。

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC

(C)JAMSTEC(C)JAMSTEC


海洋研究開発機構(JAMSTEC)KR12-05JAMSTEC「かいれい/かいこう7000Ⅱ」による相模湾初島調査航海

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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