本日は、とうとう2回目の潜航。天気も海況も良好でした。
船内も海上であることを忘れてしまうほど、穏やかでした。
おとといと同様に、朝、水槽と生物のチェックをおこない、水槽内の整理・換水をして、本日サンプリングされる生物用の水槽を用意しました。
今回は、北海道南西沖での潜航でした。
着水は、前回と同じ時間帯。
おとといは初めて潜航のようすを見たり、初めて記録(ダイブログ)をとったりしていたので、ハラハラ、ドキドキしながらモニターを眺めていましたが、今回はおとといの経験もあったため、落ち着いて生物の観察ができました。
やはり、海域が違うと生物層が違い、見られるクラゲも異なりました。
その中でもとても多かったのが、オキアミ類です。
「かいこう7000Ⅱ」の光にオキアミ類が大量に寄ってきて、圧倒されました。
海底のようすも異なり、見られる生物もおとといとは違ったので、何か生物が見つかるたびに、興奮のあまり椅子から立ち上がってしまいました。
潜航後は、ソーティング作業と写真撮影をしました。
北嶋トリーターが航海日誌で写真撮影について触れていましたが、実は私も航海前に写真撮影がじょうずな根本トリーターから厳しいレッスンを受けていました。
私はもともと一眼レフを扱っていなかったので、素人同然でしたが、厳しいレッスンのかいもあって、なんとか美しい写真が撮れました。
写真は貴重な資料になるため、重要な任務を果たせたであろうと思っています。
あしたでとうとう航海が終わります。
本当に本当によい経験ができました。大変でしたが、航海前の自分より一回り成長できたと思います。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)KR12-07JAMSTEC「かいれい/かいこう7000Ⅱ」による三陸岩手沖~北海道南西沖調査航海
新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。