みなさまこんばんは。
昨年より青森で始まった北里大学との共同研究が今年も続行です。
場所は同じく青森県東部にある「姉沼」。
今回の調査対象は「ヨコハマシジラガイ」。
昨年調査を手掛けたイケチョウガイよりずっと小さく、貝殻の表面にツブツブとした突起が手触り抜群の淡水二枚貝です。
私にとって特別な思い入れのある種でもります。
8年ほど前、別の水域で本種の調査を初めて手がけ、ある程度の成果を世に残すことができました。
その時に北里大学の柿野亘博士と出会い、こうして今でも時折研究をご一緒する間柄になっているわけです。
降り立った青森の地は関東と変わらぬ暖かさですが、桜はまだつぼみです。
あしたの天気予報は晴れ。調査には絶好の条件です。
七戸十和田駅まで柿野博士にお迎えに来ていただき、名物の比内地鶏の親子丼で夕飯を取りながら、あしたの調査や最近の研究について談義。有意義な時間を過ごして、宿に戻りました。
さて、あしたは早朝から調査ですので、きょうは早めに寝ることにします。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。