私は今年の4月の相模湾の調査航海に続いての航海です。
これまで太平洋側の航海は何度か経験はありますが、日本海側の航海は初めてでとてもどきどきしています。
きょうは、呉を出航して調査地点に向かう途中でしたが、海況が荒れているということから調査を断念して、一旦「吉田松陰」先生で有名な「萩」の近くの港に入港しました。
緑が多くとても静かな場所です。
海況が悪かったことはちょっと残念でしたが、日が暮れてから集魚灯を点灯しての夜間採集をおこないました。
暗い海に集魚灯の緑の光が広がります。
とっても幻想的でした。
そこには、手のひらサイズの大きなミズクラゲが多数群がってきました。
その他にはクシクラゲの仲間のヘンゲクラゲがともたくさん流れていきます。
中には、クラゲライダーことフォロソーマ幼生(イセエビやウチワエビなどの浮遊幼生のこと)がミズクラゲやアカクラゲに乗ってやってきました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
広島大学「豊潮丸」よる日本海ベントス・プランクトン調査・採集