みなさんこんにちは。
約ひと月ぶりです。雨天続きで涼しい日々が続いていましたが、きょうは久々の晴れ間、ということで、また相模川に行ってみました。
前回の調査はハマガニに的を絞って臨み、出会うことができました。6年前の相模川調査で、私たちが見つけて報告できた思い入れの深い2種を探しつつ、あわよくば新たな加入種を、という気構えで臨みました。
タイワンヒライソモドキ
その名が示す通り、南方系の種でヒライソガニに似た平べったい甲らを持ち、オスのハサミの外側にはフサフサがあります。
私たちが神奈川県で初記録した種でもあり、相模川のこの場所こそが、現時点での本種の北限生息地となっています。
干潟に向かう途中の泥斜面やヨシ原内には、アカテガニとクロベンケイガニの大群が道を空けるように走り去るなか、お目当てのポイントに到着。
前に見たのはべっとりと泥をかぶった平たい石の下だったので、そうした環境を手当たり次第に探していきます。
今年生まれの小さなモクズガニや、ここ以外では結構珍しいアリアケモドキがポツポツとみつかりますが、本命はなかなかいません。
小石を100個以上は転がしたでしょうか。嫌な予感がしてきたところ、やっといました!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。