5月23日の最後のドレッジで採れたサンプルから生物を拾い出す作業が明け方までかかったのですが、5月24日も予定通り、次の観測点でドレッジをおこないました。
毎回の作業は、下記のような流れです。
1, ドレッジの中身をドバッと空ける
2, スコップで、砂や泥や礫をバンジュウに小分けする
3, バンジュウに海水を入れ、砂や泥や礫を手でかき混ぜ、埋もれているかもしれないプランクトン等を浮かせる
4, 上澄みをプランクトンネットで濾して、生物を採取する
5, 3, と 4, を数回おこなう(3, 4, 5, の一連の作業を「洗い出し」と呼んでいます)
→ カイアシ類などのプランクトンが目的の人は、ここから必要な生物を拾い出し、観察します。
この後は主にベントス屋さんの仕事になります。
6, プランクトンの「洗い出し」が終わった砂や泥や礫をさまざまな目合いのフルイを使って大きさ別に分け、バット等に広げる
7, バットの中から生物を拾い出し、分類群ごとに分ける(夜明けまでかかったのはこの作業です!)
5月24日は渡嘉敷港に入港しました。
のどかな渡嘉敷島に上陸し、体も心もちょっと小休止。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。