私は今、三重大学の練習船「勢水丸」へ北里大学の先生・学生と一緒に乗船しています。
きょうから26日までの5日間、三重県沖で生物の調査・採集をおこないます。
私はこれまで日帰りの乗船はあったのですが、今回のように数日間船に乗りっぱなしの調査は初めてなんです。
寝る、お風呂に入る、歯を磨く、日常生活では全く緊張しないことまで気にしてしまうくらいドキドキでいっぱいです。
でも!船に乗るだけでなく生物を採集し、みなさんに見てもらわなければなりません!
一緒に乗船している経験豊富なトリーターに支えてもらいながら、しっかりと生物を水族館へ搬入したいと思います!
この5日間で、どんな生物を見ることができるのかとても楽しみです。
きょうの出航は9時50分で、出航までに船の安全上の決まりを説明していただいたり、生物を生きたまま水族館へ運ぶための水槽も設置しました。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。