きょうもよい天気、海上はすでに梅雨が明けたかのような夏の日差しがふりそそぎます。今回の勢水丸航海も早3日目、残る調査日は、きょう含めて2日間となりました。
きょうの航海日誌は、きのうまで担当していた西川に代わって、同乗中の八巻がお送りします。
私も5日間という長い航海は久しぶりですので、緊張半分、期待半分で不安の中、乗船しました。しかしそんな不安とは裏腹に、ここまでの調査は全て予定通りにできています。
船の調査は変わりやすい海の天候に左右されることが多く、予定されていた調査ができないこともしばしばですので、きっと乗船メンバーの日ごろのおこないがよい!?からに違いありません!
しかし、何がとれるかは運次第です。
きょうもきのうまでと同様に、午前午後ドレッジ2回、夜間プランクトンネット1回の採集をおこないました。
ドレッジは三重県熊野灘西方の尾鷲沖で、1回目が水深約 200m、2回目が水深約 800m。プランクトンネットは熊野灘東方の安乗口海底谷周辺の約 800mです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。