調査日2日目、チムニーそびえる熱水噴出域
航海5日目、調査日も2日目となりました。きょうも天気は晴れ、気持ちの良い朝です!
きょうはきのう調査した地点から少し離れたところを、主な調査海域にしています。
同じ鹿児島湾 湾奥の水深 200m海域ですが、きのうの海域は広範囲から熱水がじわじわ湧き出ていた熱水湧出域であったのに対して、きょうの海域は熱水噴出域と呼ばれ、熱水が噴き出す噴出孔があり、いわゆるチムニーが形成されています。
チムニーを形成する岩の隙間は、今回の調査の主目的としているタギリコノハエビの生息域にもなっており、これまでに何度も採取された実績があります。
潜航後しばらく海底を探すと、見えてきました!
4~ 5mはあろうかという見事なチムニーです。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)KS-20-2 新青丸/ハイパードルフィン 「コノハエビはポンペイワームを超える? ~鹿児島熱水噴出域産コノハエビ類の高温耐性に関する研究」を目的とした調査航海
新江ノ島水族館は、JAMSTECと深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています