2021年10月04日

光海丸での相模湾鯨類目視調査

  • 期間:2021年10月4日(月)
  • 場所:相模湾
  • 目的:相模湾・東京湾に来遊する鯨類種特定に関する研究
  • 担当:鷲見


みなさんこんにちは!
昨年も実施した「光海丸」さんでの相模湾鯨類目視調査をおこないました。
今回のメンバーは富戸の漁師である石井さん、“えのすい”フィールド調査チームの櫻木、鷲見、花上でした。
相模湾鯨類調査とは?と疑問に思った方は、バックナンバー
2021/04/02 相模湾の鯨類にせまる!!
2021/09/18 相模湾のイルカ・クジラたちに迫る!! パート 2
をご覧ください。

簡単にいうと、「相模湾にどんな鯨類が、いつ、どれくらい訪れているか」をいろんな方法で調べています。

そして、今回は 8回目の「相模湾鯨類目視調査」です。
過去に東海大学の「青鷹丸」 6回、そして昨年から始めた富戸の「光海丸」での調査が今回で 2回目になりました。
前回の「光海丸」での調査では鯨類を確認することはできませんでした。
ですが、今回は海も穏やかで、ハナゴンドウも周年見ることができるという富戸の漁師の石井さんからの情報もあり、不安と期待が入り混じりながら出航しました。


光海丸

8時45分から、12時45分の4時間の調査の結果、、、


航路
© OpenStreetMap contributors

今回も残念ながら鯨類を確認することはできませんでした。
やはり自然界の鯨類と出会うのは簡単ではありません。

10月や11月はハクジラ亜目マイルカ科ではハナゴンドウやスジイルカがストランディングしている記録もあり、来遊している可能性は高いのですが、こればかりは仕方ありません。
今年は海の水温の上下が激しく、鯨類の相模湾の来遊に影響がありそうな気がします。調査のし甲斐があります!

また、洋上に鯨類の他に、数種の海鳥、トビウオ、そしてプラスチックのゴミが散見されました。


トビウオ


野鳥


流れ藻


漂流ごみ

さまざまな生物が暮らす海のごみ問題にも引き続き取り組んでいこうと思います。

浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら

触ってもいいの?

どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。

“えのすい”はなにをするの?

打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。

生きたまま打ち上がった生き物はどうなるの?

浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。

水族館で救護することはあるの?

どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。

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