みなさん こんにちは!
きのうに引き続き、勢水丸での調査航海のようすをお届けします。
私は前回の調査でひどい船酔いを経験し つらい思いをしたので、今回は“えのすい”で待っているKトリーターからお守りの酔い止めをもらい、対策を万全にして挑んでいます。
初乗船の大内トリーターも船酔いに負けず、元気に作業しています。
日中は、ビームトロールネットやドレッジネットを用いて深海の底生生物の採集をおこないました。深海生物らしい生き物から、小さすぎて種類が分からない生き物まで、たくさん採集できました。
また、CTDという機械を使って、採集した場所の環境データ(水温や塩分など)を測定しました。CTDには、カップラーメンのカップをくっつけて、水深 1,000mではどんな変化があるか調べてみました! みなさんも予想してみてください!
夜は、ORIネットという巨大なネットで、プランクトンの採集を試みます。どんな生き物と出会えるかわかりませんが、珍しいプランクトンたちに出会えるような気がしています。
採集の待ち時間には、船の光に集まってくる魚や流れてくる生き物を採集します。ちなみに、きのうは大きく立派なアカクラゲがたくさん流れていました。数多くの乗船経験がある北里大学の三宅先生も初めて見る大きさだったそうです。
日付を超えての作業になりそうですが、眠気にも負けず頑張りたいと思います。
あすの日誌もお楽しみに!
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。