きょうは朝からみんな、抱き合ったり、ハイタッチしたり、ハイテンション!!
ミノクラゲのプラヌラが採れたのです!!
きのう採れた2個体は幸運にも成熟した雄と雌で、収容した水槽の中で、タイミングよく放卵・放精が起こり、受精し、プラヌラとなったのです。
この後順調にポリプになり、増殖・繁殖に繋がることを期待します。
一方、インドネシアンシーネットルは、飼育水中に無精卵しか見つからず、ナンヨウラコクラゲの方にはまだ何もありません。
まだ時間はあるので、もうしばらくようすを見ることにします。
乞うご期待。
さて、プラヌラ ゲットの興奮覚めやらぬままに、10時半過ぎに船に乗り込み、きょうの調査地 世界遺産に登録されたジョージタウン方面へ向かいました。
今回訪れているペナン島は、東西約 15キロ、南北約 24キロの小さな島で、沖縄本島よりずっと小さく、面積では西表島より少し大きいぐらいです。
CEMACS近くの漁港で、船長さんが用事を済すませている間に、‘よじよじ(毎日クラゲ採集のような採集方)’ し、次にジョージタウンを海から眺めながら通り過ぎ、ペナン島とマレーシアを結ぶペナン大橋で ‘よじよじ’、結果的にはこの2か所からはクラゲはほとんどいなかったのですが、次の河口地点では、予想通り、気水特有の、Blackfordia の仲間が予想以上に大量でした。
実験所で、みんなでソーティングをしました。
あしたからは、ペナン島を出て一旦本土に移動し、調査をおこないます。
浜で打ち上がっている野生動物をみつけたら
どんな病気を持っているかわからないので、触らないようにしてください。
打ち上がった動物の種類や大きさ、性別などを調査しています。
さらに、種類によっては博物館や大学などと協力して、どんな病気を持っているのか、胃の中身を調べ何を食べていたのか、などの情報を集める研究をしています。
浜から沖の方へ戻したり、船で沖へ運んで放流するなど、自然にかえすことを第一優先にしています。
どんな病気を持っているのかわからないので、隔離できる場所がある場合は救護することがあります。しかし、隔離する場所がない場合、さらに弱っていてそのまま野生にかえせないと判断した場合は、他の水族館や博物館と連携して救護することもあります。