ムロアジの体型はマサバのような円筒形をしており、最大で約 50cmまで成長します。1年で 15cm、2年で 25cmまでに成長した後、成熟し、5~ 6月ごろに産卵します。成熟の早さはその旺盛な食欲と機敏さが物語っています。体側には金色の細い帯が走り、薄いうろこが反射する光を一層引き立たせ、とても美しい魚です。
沿岸から外洋まで広く群れをつくって生活する回遊魚で、相模湾大水槽ではマアジの群れに混ざって泳いでいます。
背びれと臀(しり)びれの後ろには小離鰭(しょうりき)という分離した小さなひれがあり、マアジとは異なります。水槽の外から小離鰭を見るのは難しいと思いますが、体型や黄色い帯の有無など形で見分けることができます。美しい体色は相模湾大水槽でも見られますので、ぜひごゆっくりご覧になってください。