タイワンダイオウグソクムシ(仮称)は、昨年末から今年の春まで開催していました「えのすいの深海展」で“世界初展示”として液浸標本を展示しました。
今回は、液浸標本ではなく “生きた”タイワンダイオウグソクムシ 2個体が、えのすいにやってきました。 2個体ともにとても大きく、大きさは35~40cmほどです。
本種はエノスイグソクムシやダイオウグソクムシと形態がよく似ていて見た目での区別がつきにくいですが、よく見るといくつかの違いを見ることができます。頭楯部(とうじゅんぶ)と呼ばれる触覚の間にある「山」の字型の部位の形に違いが見られ、中央部がやや凹み、先端部が細く丸みを帯びています。また、尾節の後縁にあるとげが長く顕著で上方に湾曲しています。展示水槽の中ではこの 2点に注目してみると見分けがつきますので、ぜひ違いを探してみてください。
※エノスイグゾクムシもしくはダイオウグゾクムシと思われる個体の尾節には、区別がつくようにラベリングしています。