
ミノクラゲは、成長すると傘の直径が 50cmほどになり、傘の上面には毛のような多数の突起が現れます。アジア圏でよく使われていた雨具の名前が和名になりました。
マレーシアやタイ、フィリピンなど東南アジアに生息し、現地では食品加工用に本種を対象とした漁が行われており、重要な水産種となっています。
今回展示しているミノクラゲは、今年 12月に実施したタイでのクラゲ調査(当館は不参加)で採集された野生個体を共同研究機関であるブラパ大学海洋研究所から送っていただいたものです。これまでの調査では見かけなかった小型の野生個体なので、育成の難しい種ではありますが、ぜひ大きく育てて、本種の特徴である傘上のもふもふが伸びる過程なども観察できればと思います。