国内では伊豆から琉球列島に分布し、全長は 2mを超え、体重も 300kgを超える、ハタ科魚類の中で最大の種です。「相模湾大水槽」にも展示しているクエやマハタに比べると、吻(ふん)や、頭部が丸みを帯び、大きな体の割には小顔に見えます。しかし、展示したタマカイは全長およそ 140cmあり、 2mには届かないものの、目の前で見たときの大きさは圧巻です。
若魚ではそれぞれのひれが黄色く、まだら模様がありますが、展示個体は、尾びれの先のほうに黄色い色が残っているのがわかります。
搬入した当初は落ち着かないのか、水槽内を常に遊泳して、砂を巻き上げていることも多かったのですが、しばらくすると落ち着きました。今では餌も食べ、水槽内でも定位置が決まったのか、底でどっしりと構えているようすを観察できます。
自身の何倍もの大きさのタマカイが来たので、水槽内の他の魚の動きにも変化がありました。群れでいる魚はより群れやすく、サンゴの隙間に身を寄せている魚も、その頻度が上がり、それぞれの生物本来の動きに近づいたようです。
タマカイはもちろん、タマカイがやってきたことで進化した「トロピカル水槽」をぜひご覧ください。