本年度も始まりましたね!
桜も咲き、入学式や入社式など、新生活が始まった方もいるのではないでしょうか?
年度の始めとして、昨年度を振り返ってみたいと思います。
よくよく考えてみたら、昨年度は一度もサメネタの日誌を書いていないことに気付きました…
私としたことが…
書きたいことはたくさんあったのですが、いろいろな制限がありなかなか書けず今に至ります…
ということで、昨年度のサメを振り返りたいと思います。
一言でいうと、昨年度はさまざまな出会いの年でした。
サメを通してさまざまな人に出会い、そこからさまざまなサメに出会えたんです。
まずは6月に、全長 2.5mのヨシキリザメの標本が手に入ったところから始まります。
そして 続く7月には、今まで共同研究で当館からイヌザメの卵を提供していた研究が 論文となり発表 されました。 私も共著に入れていただき、卵生サメ類の発生メカニズムについて面白い結果がでました。 当館の展示でも小さい展示でしたが、解説と併せてイヌザメの卵を展示することができました。
10月にはサメ水槽に アカシュモクザメを仲間としてお迎えすることができました。
新江ノ島水族館開業時にはアカシュモクザメの展示をしていましたが、それから随分と間が空いて久しぶりの展示となりました。 2023年に開催した春の特別イベント 「SHARKS “えのすい”のサメ展」 の時に展示を試みましたが、残念ながら上手くいかずなんとか展示したいと思っていたので、念願がかなった形となります。 これは水族館同士の生物交換により、つながった展示です。
アカシュモクザメ
12月には板鰓類シンポジウムに参加し、大学と共同研究をおこなっていたサメの免疫について ポスター発表の共著 として入れていただきました。 学生時代に憧れていた学会での発表です。 自分が発表した訳ではありませんでしたが、少し成長した? ように錯覚した一日でした。
12月からはサメラッシュで、標本用にハナザメを入手したことから始まり、1月に入るとイタチザメを展示する機会を得ました。 一般的に危険とされるサメですが、幼魚の時はおとなしく、どちらかと言うと臆病です。 人が水中に入ると逃げるような印象があります。
もちろん成長すると変わってくるのかもしれませんが、実際に飼育してみないとわからなかったことです。
イタチザメ
その後は深海ザメラッシュ到来で、さまざまな種を搬入することができました。
カラスザメ、ヒレタカフジクジラ、モミジザメ、タロウザメ、ユメザメ、エドアブラザメにノコギリザメと、図鑑でもなかなか載らないようなラインナップの生きた姿を見ることができました。
子どものころ見た専門書でも、その姿は写真でなく絵で書かれており、こんなサメがいるんだ… でも実際はどんな姿なんだろうと思っていた頃が懐かしいです。
飼育が難しい種ばかりですが、今回の経験を踏まえて、長期飼育できるように改善していきたいと思います。
モミジザメ
ヒレタカフジクジラ
タロウザメ
その他にも、標本としてマオナガを手に入れることもできました。
3月には、相模湾初記録のマルバラユメザメの論文 も出すことができました。
これらは全てサメを通じて出会えた人たちのおかげです。
相模湾はサメの出現種数が日本の中でも多い湾です。
まだまだたくさんの種類が生息していますので、継続して飼育・調査していきたいと思います。
バックヤードでは 現在展示待ちのサメたちもいますので、展示計画を考えながら、今年もサメとの出会いに期待し、今から本年度一発目に手に入ったクロヘリメジロザメの顎の標本作りに行ってきます。
クロヘリメジロザメ