新江ノ島水族館では近くの海にほぼ毎日クラゲの調査・採集に出かけています。
数日前はオオタマウミヒドラが多数見られていました。きょうも採集に行ってきたのですが、クラゲはヒトツクラゲが一個体と、形の崩れたアカクラゲとミズクラゲだけしか採れませんでした。しかし、最近この辺りでちょっとした話題になっている生き物が…。
採集場所に着いて水面を見ると、どよんと濁っており、点描で水面の筋を描いたような模様も見えました。漁港の隅の方のよどんだ所は赤褐色となり、いわゆる「赤潮」状態になっていました。そして、網を水中に入れ、よじよじしてみると、網の中にはねっとりとした塊が入ってきます。
これはみんなヤコウチュウ(夜光虫)です。

1mm位の丸い姿で、最初の頃はクラゲと間違えていましたが、拍動しないので慣れれば見分けられます。ただ、きょうのように数が多いとクラゲが見えなくなってしまうので困りものです。毎日ではないのですが、ここ数日、たびたび大量のヤコウチュウが見られましたが、特にきょうはおびただしい量のヤコウチュウです。ヤコウチュウが多いときは、少し静置しておくと表面に集まるので、やんわりとスポイトで風を送って吹き飛ばせば、下にいるクラゲを見つけることができます。でも、ヤコウチュウがいると見づらいことには変わりありません。
ヤコウチュウは刺激を受けると発光します。数年前にも話題になりましたが、きょうのように大量にみられるときには、夜間、進む船の舳先や波打ち際が青白く光るのを見ることができます。