
春の大型連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
えのすいの目の前の海では、朝早くからたくさんの人たちが散歩や波乗りを楽しむようすが見られます。水族館も、開館前から多くのお客さまが列を作ってくださって、スタッフ一同、引き締まる思いです。
そんな中、さかなのもぐもぐプールは、きょうもたくさんのお客さまにお楽しみいただいています。リニューアルして間もない中、いざ運営してみて初めて分かる“水槽の癖”のようなものに出くわすこともあり、我々トリーターも、まだお世話について、あれこれ試しながら最適解を探しているところです。きょうはもぐもぐプール リニューアルオープン直前のどたばた劇を簡単にご紹介です。
昨年、リニューアル工事のため、バックヤードへ移動したウグイやコイたち。これまでお客さまから少量ずつの餌を 一日を通してもらっていたのですが、バックヤードでは 一日 1、2回の餌を与えます。餌の量は変わらないのですが、頻度が減ったため、餌の時間には興奮のあまり、水槽内はお祭り騒ぎとなり、水面一面が口だらけになります(苦手な方にはちょっと衝撃的な光景かもしれません)。
また、新たな水槽はかつてのもぐもぐプールより大きくなるため、新しいウグイたちもお迎えすることになりました。
古参のウグイと合わせると結構な数になるため、当然水槽の確保が必要です。そのため、あっちの魚をこっちに移動させ、こっちの魚を向こうの魚と同居させ…と、バックヤードの水槽のお引越し大会がありました。このお引越しも、この魚はあの魚とけんかするからだめだとか、こっちが過密になるから無理だとか、いろいろあります。そして、毎日「この水槽のウグイをこっちへ移動しました」と記録するわけですが、そのデータ上には「ウグイ」とだけ記録されるので、そのウグイが旧もぐもぐプールからくらしている古参ウグイなのか、それとも新参ウグイなのか、はたまた新参の中でも古参のウグイなのか、現在展示に出ているウグイなのか、、、いろんなウグイがいるので、整理の際は日誌と見比べながら追いかけねばならず、混乱に陥ります。
ついに新たな水槽が完成し、いざ魚たちを新居へ運ぶ際も、さすが川魚。まぁよくジャンプします。バケツに入れて一定距離を運ぶのですが、できるだけ低い水位で運んでも、途中でジャンプし、私の目の高さくらいまで跳ねました。これは驚きと共にちょっと感動しました。どうにかこうにか新水槽まで運ぶも、しばらくは落ち着かず、あっちで跳ね、こっちで跳ね、あらぬ隙間に入り込み、を繰り返すため、対策に追われます。
そんなこんなで魚たちも警戒モードになり、あんなに人影を見ると群がってきたのに、もはや寄りもせず、餌をまいてもすぐには食べず、水底に落ちた餌を警戒しながら食べて逃げる有様でした。オープンまで、残りおよそ 1週間、このままではお客さまに楽しんでもらうなど程遠い …!
作業の隙間を縫って、一日に何度も少量ずつ餌を与え、魚たちの信頼を取り戻す日々でした。そして、どうにか魚たちの信頼を回復し、オープンの日を迎えることができました。本当によかった!
みなさんも餌やり以外の目的で水槽内に手を入れてしまったり、追いかけまわしてしまうと、魚たちからの信頼を失ってしまいます。魚も人と同じで、失った信頼の回復はとても大変です。やさしいふれあいで、魚たちの力強さを感じてみてください。きょうも水槽で餌を与え、魚たちの勢いに圧倒されたお客さまの悲鳴にも似た声が聞こえ、うれしくなります。まだ、手探りな部分もありますが、今後は展示としてもさらに充実させていきたいです!