フンボルトペンギンの「コハク」
もうすぐ卵を産みそう・・・! といった状態がかれこれもう1週間ほど続いています。
通常、ペンギンたちは産卵に向けて摂餌意欲が上がり、体重もぐっと上がります。
そこから ぱたっと食べなくなり、そんな状態が数日間続いた後に産卵するケースが多いです。
個体差もあるので、産む前日にばくばく食べて翌日に産むタイプのペンギンもいます。
「コハク」はというと、だいぶ前から体重が上がってきていて、しばらくその状態をキープしていました。だいたいいつもの体重より重くなっているときは、食い渋りが出てくるものです。
ペンギンたちも魚の好き嫌いがあるので、「そんなにお腹空いてないから、それいらなーい」と言わんばかりに顔をそむけてきます。しかし体重が重いながらもばくばく食べる「コハク」。もともと食いしん坊だから、この体重の増加はなんだろう?? と思っていたところで急に体重が更に上がってきました。「コハク」は通常4kg超えているぐらいの体重ですが、今は5kgを超えています。
“えのすい” のペンギンたちは産卵前になると、プール底の白い模様を突いたりする行動がよく見られます。他の水族館や動物園のペンギン担当の方に聞いてみても、あまり例がないようなのですが、“えのすい” のペンギンたちは決まってその行動を取ります。
「コハク」も最近はごはんの時間になっても、水底を泳いでいて寄らないことも。また、お尻を少し浮かすような体勢でいることもあります。
これはどう考えても産卵だと思って、きょうかきょうかと待っているのですが、なかなか産まない「コハク」です。「コハク」はまだあまり産卵がコンスタントにできていないので、少しずつ自分のペースをつかんで、しっかり繁殖期に産卵ができるようになってほしいなと思っています。