2026年09月29日
トリーター:亀谷

ペンギンとイルカの血液って

みなさん、健康診断で自身の採血された血液を見たことはありますか。
きっと赤色だったはずです。
水族館で生活している生き物の血液も、ヒトと同じような共通点があります。
きょうは、フンボルトペンギンとバンドウイルカの血液に注目して、ヒトの血液との共通点や異なる点について紹介します。

まずは共通点から!
冒頭で紹介した通り、ヒトの血液は赤色です。
これは「ヘモグロビン」という血液成分の色で、赤血球という細胞の中にあり、酸素と結合する役割を担っています。
ヘモグロビンと結合した酸素は、血流に乗って全身に運ばれます。
フンボルトペンギンやバンドウイルカにも同様に、ヘモグロビンがあります。 そのため、血液の色はヒトと同じく赤色です。

続いて異なる点です!
こちらは、フンボルトペンギンとバンドウイルカの血液を染色して、顕微鏡で観察した画像です。

フンボルトペンギン(鳥類)の血液 フンボルトペンギン(鳥類)の血液 バンドウイルカ(哺乳類)の血液バンドウイルカ(哺乳類)の血液

フンボルトペンギンの血液を見てみると、ラグビーボール状でその中に青紫色の点がある細胞が赤血球です。

一方、バンドウイルカの赤血球はどれかというと、まんまるで中に何もない細胞が赤血球です。

ヒトの赤血球は、バンドウイルカのまんまるで何もない細胞のように見えます。
実は、ペンギンの赤血球にはヒトやバンドウイルカなどの哺乳類と異なり、赤血球の中に核(DNAが入っている)があります!

フンボルトペンギンが含まれる鳥類以外にも爬虫類や両生類、そして魚類も、実は赤血球に核があります。
なぜ哺乳類の赤血球にだけ核がないかというと、酸素を効率よく全身に運ぶために進化したといわれています。 例えば、赤血球から核をなくすことによって、細胞の表面積を増やすことができ、これにより多くの酸素が赤血球中のヘモグロビンと結合できます。

他にも注目してみると、血液にはたくさんの共通点や異なる点があります。 またトリーター日誌にて紹介いたします。

RSS