2025年11月15日
トリーター:櫻井

デンキナマズのお引越し

当館では時折生物の展示変更をおこなっております。
展示のブラッシュアップのため、ぜひご紹介したい生物や時事的な生物のご紹介、研究成果や採集成果、自家繁殖成果のご紹介、企画展とのコラボなどさまざまな意図があります。

季節がら、デンキウナギは脚光を浴びるこの時期、電撃の魚はナマズもいるんだぞーということで、今回は満を持してのデンキナマズの登場です。

出番待ちのバックヤードの水槽では、気に入ってもらえるように何日も前から流木を入れて慣らしていました。

ここまでリラックスしてくれていれば、お引越し先の展示水槽でもこの流木が入っていればすぐに落ち着くはず。
バックヤードでも、通りすがりにこのかわいい姿に癒されていたスタッフは多いです。

では、いざお引越し!展示替えは精神的ストレスを極力少なくするためにスピード勝負です。なので前もっての事前準備は必須です。お引越し先にお気に入りの流木をあらかじめレイアウトして準備万端!

バケツで移動。新居は 100m ほど先の「皇室ご一家の生物学ご研究」です。しばしのご辛抱を。バケツ酔いはございませんか?

大変お待たせいたしました。到着でございます。移動時間 3分の長旅お疲れさまでした。
水合わせは慎重に。

しっかり水合わせをしてから収容すると、すぐに慣れた流木に入りました!
新しい環境ではしばらく落ち着かないでしょうから、生物を収容してから、すぐにガチャガチャとレイアウト変えをおこなうのはNGです。おすすめの生物を最高の状態で見てもらいたいため、いろいろいじりたくなってしまうのですが、レイアウト変えは生物ファーストでしっかり落ち着いてから!



展示替えからきょうで一週間以上経ち、もう完全に環境には慣れています。お散歩から戻っては安心できる流木へ、の繰り返しです。
だいたい泳いでいるか、真ん中の流木の穴から顔だけ出しています。
おひげがキュートですね。
全身の、てろっとしたフォルムもたまりません。

デンキナマズの電圧は約 400V といわれており、デンキウナギよりはおとります。
が、危険には違いありません。電撃に気を付けながらお世話をしています。
ちなみにデンキナマズの発電器官は頭側がマイナス極、尾部側がプラス極です。
まあそんな小難しい話はどうでもよくてもう一度アップで …。


まあ!なんてかわいいのかしら。
顔だけちょこっと出してようすを見てきます。
デンキナマズの電撃は体験できませんが、全身のてろっとしたフォルムと真正面顔を見れば、日頃のストレスも吹っ飛びますよ。

皇室ご一家の生物学ご研究

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