2026年06月21日
トリーター:白形

赤ちゃん誕生!

ニュースでお知らせがあったとおり、バンドウイルカの赤ちゃんが誕生しました!
久しぶりの赤ちゃんは、やっぱり小さくてかわいい!!

えのすいでは「ミライ」以来 6年ぶりの赤ちゃんで、初めてイルカの出産に立ち会うトリーターもたくさんおり、スタッフ一同沸き立っています!

今回は夜中 2時 56分の出産でした。どのようなようすだったのか、ご紹介します。

さかのぼること出産 3日前。
「乳裂が開いている!?」
毎日測定していた、「シリアス」の乳裂(2つのおっぱいの線の間の幅)が、前日の 1.5倍に開いていました。これは出産が近づいているサインです。
ただ、この日はほかの出産兆候が見られなかったため、「まだ産まれなさそうだな……」と判断し、夜間の観察はおこないませんでした。

出産 2日前。
いつもは 36℃台の体温が、35℃台まで下がりました。
出産予定日は 6月 29日だったので、「まだ早いなー」とみんなで話しつつも、24時間観察を開始することに。
その夜は特に変化はありませんでした。

出産前日。
引き続き体温は 35℃台で、時折いきむようなようすも見られ始めました。
この日も 24時間観察を継続します。

そして出産当日。
夜中 2時、観察していたトリーターからグループメーセージで「破水しました!」との連絡が!
夜中にもかかわらず 15人以上が大集結し、一部のトリーターはウエットスーツに着替えてブリーディングプールの四隅に立ち、残りのトリーターは水槽のアクリル前でスタンバイです。

「シリアス」の生殖孔から、赤ちゃんの尾びれも見え始めており、もうひと息。
赤ちゃんの肛門あたりが見えたと思った次の瞬間、
「出た!!」
と、みんなの声が響きわたりました。
正直なところ、出産の瞬間は真っ暗でほとんど見えませんでした……。

それでも赤ちゃんは生まれた直後からすぐに水面へ向かい、静かに「スッ」と呼吸。その後も「シリアス」に寄り添われながら、ゆったりと泳ぎ始めました。
これまで見たどの出産よりも安産で、赤ちゃんも落ち着いた安定した泳ぎを見せてくれました。
まずは母子ともに無事で、一安心です。

出産から 1時間後。みんなが見守る中、「シリアス」と赤ちゃんが寄り添って泳いでいます。出産から 1時間後。みんなが見守る中、「シリアス」と赤ちゃんが寄り添って泳いでいます。出産から 3時間後。みんなで観察しながら、プール前で朝ごはんを食べました。出産から 3時間後。みんなで観察しながら、プール前で朝ごはんを食べました。

しばらくは 24時間体制でプール前の観察を続け、スタッフが交代しながら、赤ちゃんの呼吸数や授乳回数(授乳時間)に問題がないかチェックしています。

おとといも夜中に観察をしていたのですが、3時間のあいだ、特に心配になるようなことはなく、ただただ赤ちゃんを眺める平和な時間を過ごしました(もちろん呼吸や授乳の記録はしっかり取っていますよ!)。

夜間観察のようす。暗いのでよく目をこらして見逃さないようにします。夜間観察のようす。暗いのでよく目をこらして見逃さないようにします。

そして、個人的なイルカの赤ちゃんのイチオシポイントが「ひげ」です!
これまで、水中でひげがどのようになっているのかは分からなかったのですが、5本ほどのひげが、たなびいているのを確認できました!

イルカのひげ。思っていたよりも長い。イルカのひげ。思っていたよりも長い。

きっと 1週間ほどで抜けてしまうので、今だけの特別な姿です。

個人的には、今回のような赤ちゃんの観察は「これが仕事になっていいんですか!?」と思うくらい、業務の中で一番幸せな時間だと思っています。
引き続き元気に育ってくれるよう、トリーター一同で「シリアス」と赤ちゃんを応援していきます!

出産 3時間後の「シリアス」と赤ちゃん。出産 3時間後の「シリアス」と赤ちゃん。

イルカショースタジアム

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