みなさん、こんにちは。
今回は、私が最近気になっている “深海のウニ” について、ちょっと紹介しようと思います。
最初は、オウサマウニの仲間でヤマトオウサマウニです。
オウサマウニの仲間は とげが大きく太く、とげの幹の部分にさらに小さなとげがあったり ざらざらしている種が多く、とげの数は(磯にいるようなムラサキウニやガンガゼなどに比べると)多くはなく、体表には幾何学的に小さなとげの模様があるのが特徴的で魅力的です。
太くて立派なとげが “王様の冠” のように見えることからその名が付いていて、その名に恥じない風格のあるウニです。
また、種類によって体表のとげの模様がさまざまで、バリエーション豊かです。
死んでしまって殻だけになると、とげと殻が繋がっていた場所がとても芸術的な模様になってきれいです。
殻の下から光を当てるとより美しくなりますよ。
この殻の模様は、種を決める手がかりにもなっています。
そしてもう1種、とても面白い小さなウニがいます。
カガミモチウニです。
カガミモチウニは、大きさが 5mm 程でオレンジ色の体色をしていて、沈木にくっついて沈木を食べています。
オスがメスの上に乗ってカガミモチのように見える行動をとる面白いウニの仲間です。
沈木の裏側に隠れていることが多いので、探すのが大変かも・・・。
水中ドローンの調査でも観察されていて、とてもかわいらしいウニです。
展示飼育中の個体は1個体です。