みなさんこんにちは。渡部です。
早いもので、4月も中盤ですね。この春、進級、進学、就職をはじめとする新たな門出を迎えたみなさま、おめでとうございます。私も入社 4年目となり、これまでの担当であったクラゲから魚類の担当に変りました。 1年目の時に、深海や冷たい海の魚を担当していましたが、魚類をメインで担当するのは初めてです。
同じチームには、フグ好きのSトリーター、サメ好きのKトリーターをはじめ、とにかく魚に詳しいトリーターが集まっています。先輩方についていけるよう、頑張ります!!
どうぞよろしくお願いします。
さっそくですが、きょうは魚のお話!
昨年末にダイビングショー「フィンズ」の、ダイバーデビューをさせていただきました。「フィンズ」では、相模湾大水槽の魚たちを水中カメラで映して解説を行います。会場にいるみなさんに、大水槽の魚を見ながら、イラストを描いてもらい、リクエストをしてもらいます。
MCだけでなくダイバーもみなさんの前で、相模湾大水槽の魚のお話をするのですが、デビューにむけて練習を始めたとき、魚の紹介を上手にできず、自信がないように見えるという課題がありました。これまでクラゲと関わる機会の多かった私にとって、大水槽の魚の知識が足りないという課題は大きな壁でしたので、少し時間をかけて克服していきました。
あるとき、先輩トリーターが秘策を考えてくれました。それは、とにかくよく観察すること! でもただ観察するだけではありません。小さめのスケッチブックに、その日に観察した大水槽の魚の名前やおもしろい! と思った魚たちの行動を描き留めていくという作戦です。
「フィンズ」のリクエストと同じように、特徴がわかるようなイラストを心がけました。イラストにもあるように、動いているエイの絵を描くのは結構、難しいです。
一か月ほど「フィンズ」を見学しながらさまざまな種類の魚のイラストを描き、気になったことがあったら図鑑や文献で調べました。次第に解説に自信を持てるようになり、ダイバーデビューにもつながりました。
さらに、イラストを描くと、文章で書くよりも印象に残るということに気が付きました。普段、生きている魚を絵で描く機会はあまりないと思います。「フィンズ」は、大水槽の魚を見ながらイラストを描ける大チャンスです! 意外な発見もあると思います。「フィンズ」を見る機会があったら、ぜひ見たい魚をリクエストしてみてください。
ちなみにスケッチブックは引き続き活用していて、以前よりも観察するポイントをおさえられるようになったと感じています。
これからも、スケッチブックを活用してたくさんの魚たちを観察し、みなさんに「フィンズ」や展示を楽しんでもらえるよう頑張ります!