2025年度は始まってしまいましたが、えのすい20周年はまだまだ続く…!
私はクラゲの担当として、やっぱり「江の島のクラゲたち」に感謝を伝えたいです。
えのすいクラゲチームでは、誰よりも江の島のクラゲに詳しくなることを目標に「(ほぼ)毎日クラゲ採集」を続けています。気づけば採集回数も1,000回を超え、年間を通して江の島ではどんなクラゲが出現するのか、かなり詳しくわかってきたと思います。私たちにそれを教えてくれたのは、江の島のクラゲたちに他なりません。
クラゲサイエンスでは、その日に江の島で採れたクラゲを日替わりで展示しています。江の島では年間で60種類ほどのクラゲが出現しますが、そのほとんどは数mmサイズの小さなクラゲで、海を覗いたとしてもほとんどの人には見えません。だからこそ、お客さまがこの展示をみて「え! こんなに小さいクラゲがいるのか…!」と驚かれていると、私はとてもうれしくなります。江の島からえのすいに来てくれたクラゲたちが、命を懸けて誰かの人生を少しだけ変えた瞬間。これがある限り、私はいつでも胸を張って「今日のクラゲ」を展示できると思います。
先日、大先輩トリーターが会話の中でふと「小さいものを探すのは楽しい!」と言いました。私はその言葉を聞いて、なんだか大切な感覚を思い出したような気がしました。私にとって「クラゲ」は本当に面白くて、楽しくて、魅力的な生き物です。えのすいが30周年の時、私はどんな考えでどんな展示をしているのでしょうか。今に必死で未来のことは全然わかりませんが、ここまで私を育ててくれた江の島のクラゲたちへの感謝だけは絶対に忘れないように、これからも精進していこうと思います。