2006年10月11日
トリーター:島津

アンコウのお話

アンコウは英名を「アングラーフィッシュ」といいます。
アングラーとは漁師のことで、その名の通り魚を釣ることができ、頭の上には柄のついたフサがついています。このフサを動かして餌になる魚をおびき寄せて食べます。

チョウチンアンコウは水深 200m~ 450mの深海にいて、当館深海コーナーにも標本を展示しています。
光の届かない深海では、餌になる魚や仲間を呼び寄せるのに、頭の上についたフサが発光するように進化しました。また、フサから発光する液体を出します。

チョウチンアンコウの仲間のヒレナガチョウチンアンコウや、ミツクリエナガチョウチンアンコウの雄は、雌に比べて大変小さく、雌を見つけると雌のおなかに食いつきそのまま癒着してしまい、雌から栄養をもらって繁殖だけの存在になってしまいます。
雄が雌に寄生することで確実に子孫を残す、という特殊な形態・習性が発達していきました。

チョウチンアンコウの標本チョウチンアンコウの標本

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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