2007年02月05日
トリーター:櫻井

暖冬

みなさんこんにちは!暖冬大嫌い人間櫻井です。やっぱり冬は凍えるほど寒い方が趣ありますよね。それでこたつでぽかぽかになりながらアイスを食べるのがオツですよね。
さあ、きょうは暖冬ネタです。今年の冬は完璧な防寒対策をした覚えがありません。マフラーも手袋もナシで生活しています。さて、暖冬、暖冬と、TVでよく聞きますが、暖冬という現象はやはり人間の生活習慣が原因で起こるのでしょうか。100%そうでしょう。
異常気象が原因により生じる、自然界での数々の異常現象は、時にある種を壊滅的な状況にまで追いやります。これ以上話を広げると収集がつかなくなるので話を絞りましょう。
 
少し話が変わります。皆さんは、死滅回遊魚って聞いた事ありますか?簡単に紹介すると、熱帯域から太平洋沿岸を北上する暖流、黒潮に流されてやってくる熱帯魚達です。本来の生息域が熱帯ですから、流れ着いた温帯域の冬の冷たい水温に耐え切れず、死滅してしまう魚達です。こんな悲しい運命の魚達ですが、死滅せずに生き残り、生息域の拡大に成功している種もいます・・・・・ と、死滅回遊魚のお話は、ここまでは以前のトリーター日誌でご紹介しています。
今回は、この死滅回遊魚の生き残りと暖冬との関連性について考えてみます。
私は趣味で真冬の海にも潜ることがあります。熱帯性の魚がこの水温で生き残るのは無茶だろう、と、顔がちぎれるほど冷たい海の中で思うのです。しかし現に生き残る種が稀にいる。これは、「暖冬が手伝っているのでは・・・」と、ある日ふと思いました。
当然全く関係ないかも知れません。しかし、何らかの要因が手助けをして、熱帯性の魚が冬を越しているのなら、全く関係ないとはいえない・・・というか多いに関係しているのではないか・・・。こんなことを考えていると、野生生物のたくましさに気づかされます。
ある種を壊滅的な状況に追いやる可能性がある反面、暖冬というその逆境をうまく利用している種もいる・・・?こういうことは、考えようによってはそれこそさまざまな、いろんな説が出てきます。決して暖冬のおかげで死滅回遊魚たちが生き延びているわけではないのかも知れません。でもそうかも知れません。
 
「暖冬は自然界にとって悪影響を及ぼす」という事実だけをみて、「ああ、そうか」と思って終わるのではちょっとさみしいですよね。例えば「暖冬」という事柄の裏にあるたくさんの事柄に目を向けてみると、何かしらの「説」が出てきます。その、自分だけの「仮説」は誤りかも知れませんが、「自分だけの仮説」にたどり着いた時の知的好奇心は一気に爆発します。考えることは自由ですからね。多角的な視野で柔軟な発想を心がけているきょうこの頃です。
・・・ 一応今回は、「暖冬」のテーマで最後までつながった ・・・ のかな ・・・?

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