2008年01月21日
トリーター:崎山

タッチングプール

11月25日~12月5日までの間、アメリカに行ってきました。 4つの水族館の視察が目的でした。
きょうはタッチングプールの話です。

アメリカは非常に大きな国ですから、島国である私たち日本とくらべて海洋生物に接する機会が少ないようです。
どこの園館もタッチングプールには力を入れて取り組んでいるという印象でした。
中に入っている生き物はヒトデやウニなど日本でもおなじみのものから、イソギンチャクやシュモクザメ、カブトガニ、海藻といったものまでいました。
どれもサイズが大きかったです。
イソギンチャクは 10cm以上あるようなものがゴロゴロいました。刺胞毒が大丈夫か気になりましたが、トラブルは無いそうです。
また、サメ、エイはどこでも扱っており、大きなトビエイの仲間やサカタザメも見られました。
運営するのは専門の解説職員やボランティアでした。どこも厚めの人員配置に感じました。
触り方は「 2本指でなでるように」というような案内をしていましたが、かなり自由に触っていました。定期的に生き物の休憩時間を設定しているところもありました。

子どもたちに特に人気のあるタッチングプールですが、最近はお客さまの方から「生き物がかわいそう」、「ストレスはないのか・・・」というような声が聞こえてくることも少なくありません。
飼育者サイドも正直いろいろな思いはあります。
「百聞は一見にしかず」といいますが、「百見は一触にしかず」ということもあります。
「貴重な経験・体験」と「生物の状態・維持」。

我々は触れ合い体験の、バランスのとれた運営と将来について考えているところです。

[関連日誌]
未知との遭遇
アメリカの水族館

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