2009年01月29日
トリーター:島津

ウナギの話


最近、シラスウナギが獲れ始めました。
1月~ 3月にかけて多くのシラスウナギが河口に集まり、夜に川を上ります。
数年前まで産卵場所がわかっていませんでした。だいたいこの近くだろうとまではわかっていたようですが、2006年に産卵場所がグアム島の北西約 200kmにある「スルガ海山」であることがわかりました。
水深 3000mからそそりたっている海山の頂上、水深 400mに集まって産卵します。

卵は浮遊卵で、流れながら 1日半でふ化します。
ふ化直後はレプトセファルスという柳の葉のような形の幼生で、日本近海に近づくと変態してシラスウナギになります。
淡水で 5~ 10年を過ごした新魚は、9月ごろ台風による増水後に川を下り、海水でも生きてゆけるように体にさまざまな変化が起こり、海を下りまた産卵場所に集まります。

RSS