2009年05月15日
トリーター:伊藤

新入り生物仲間入り


最近、特別展コーナー(テーマ水槽や食卓水槽など)以外の、いわゆる常設展示にも面白い生物がちらほらと仲間入りしていますので紹介します。

アマモの水槽には小さな魚が群れで泳いでいます。アゴハゼの稚魚たちです。
成長すると水底に降りてくらすようになります。稚魚を群れで見られるのは今だけです。
大きくなった本種が、カバのような大口を開ける様も個人的にオススメです。

マングローブの水槽には、赤い眼をギラギラさせたクマドリオウギガニがいます。
凶暴そうな見た目どおり、水槽内の先住者を襲わないか心配しつつ観察しています。
もし乱暴者だということが分かれば、バックヤードに戻ってもらうかもしれませんので、見たい方はお早めに。

天皇陛下のご研究コーナーには、若いホシマダラハゼがやってきました。
以前展示していた老成個体は体がぼんやりとしたグレーでしたが、今回の個体はまだ幼魚を示す白いラインが残っています。
来た時はビクビクして餌を食べてくれませんでしたが、最近ようやくイカやエビなどを食べてくれるようになってひと安心です。

そして、サンゴ礁の水槽には大小さまざまのシャコガイの仲間(大:ヒレシャコガイ、小:シラナミガイ)が入りました。
極彩色の外套膜(殻から覗くビラビラ)が縮んだり伸びたりするさまはなかなか面白いです。

新しい生き物が入るとき、元気はよいか、餌は食べてくれるか、展示内でちゃんと前に出てきてくれるか・・・ 等々不安もあるのですが、日々面白い生物をみなさまにご覧いただけるように頑張りたいと思います。

育つとこうなるアゴハゼ育つとこうなるアゴハゼ恐ろしげなクマドリオウギガニ恐ろしげなクマドリオウギガニ育つとこうなるホシマダラハゼ育つとこうなるホシマダラハゼヒレシャコガイヒレシャコガイ

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