2009年11月16日
トリーター:石川

ペンギン似宇宙人だったら・・・


先日 11日、12日に国内 31か所の天文台や観測所で一斉にある観測実験がおこなわれた。
目標はカシオペア座辺りの北北東の宇宙・・・
記事によるとSETI(地球外知的生命体探査)の観測実験という。
SF好きな私はこれだけで頭の中は少年の頃見た「宇宙○作戦」が駆け巡ってしまう。
真か偽りかどちらかだけれども、地球外知的生命体であったならぜひ会ってみたい、交信してみたいと思う方は多いと思う。

実は私も日頃から地球内生命体とコミュニケーションをとるべく発信を続けている。

ペンギンである。

ペンギンを担当していて思うのは、いろいろな鳴き声と行動があることに驚かされることだ。
これはペンギンだから観察しやすかっただけで、他の鳥類やそのほかの生物でも同様であると思う。
同じ鳴き声や行動に思えてもシチュエーションによって意味が違うようだったり、幼鳥でまだ番(つがい)形成されていない時期と番やそれ相当の相手を見つけてからでは、同じコミュニケーション方法が伝わらなかったりいろいろある。
また、通常聞こえる大きさの声以外にごく小さい声でのコミュニケーション(耳を澄ましてすぐ近くに近寄れば聞こえるくらいの声)などもあるようだ。

私は昔から真似することを頻繁におこなっている。
山道でウグイスのさえずりを聞いて真似をすると別の雄だと思って近くに来て、自分の方が強い(うまい)を強調しようとする行動の引用に似ている。
この場合はいわゆる争いなのだと思うが、どちらかというと同種間のコミュニケーションを真似て同じ行動を引き出すというような真似である。

これによって過去に飼育していたマカロニペンギンとディスプレイの鳴きあいを最初から最後までおこなったり、ジェンツーペンギンの雄に交尾をせまられたりした。
基本は行動と鳴きを一緒に行うことがほとんどで、若い頃は恥ずかしげも無くやっていたが、年齢を増すごとに真似がへたになっている気がする。
最近は録音や撮影機器も飛躍的に開発され、小さいもの、高感度なものも多くある。
変わった行動やコミュニケーションの成果が見られたらぜひお伝えしたいが、見れるものか否かは保証できない。
もしペンギン似の宇宙人がいたら、最初にコミュニケーションに挑戦したいと思う(ペンギンと同じであるとは思えないが・・・)。

ちなみに今回の観測結果が出るのは約 1か月後とのこと、楽しみだ。

ペンギン・アザラシ

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