2009年12月19日
トリーター:倉形

輝き!!


冬の夜空に輝くイルミネーション。
この季節、クリスマスや年の瀬ムードを盛り上げているイルミネーション。
『何年振りだろうか?』その輝きを久々に見たいと思い、夜の都内へと車を走らせる。
想像通り、街は輝き人々で活気に溢れていた。

この輝きを見て思い出したのが、夜空に瞬く星、そして「ふたご座流星群」。
しかし今年私が見ることができた流れ星は、わずか1つであった。改めて自分の周囲で起きている人工的な輝きや自然現象から放たれる輝き。

その「輝き」を当館でも 2つの生物で観察することができます。

一つは深海コーナーで展示している魚で、「ヒカリキンメダイ」。この魚は日本近海に生息していて英名では、ランタン・アイ・フィッシュと呼ばれています。
中々的を得ているネーミングだと思いませんか?
この魚は目の下に大きな半月状の発光器を持ち、この発光器内に発光バクテリアを共生させて黄白色の光を放っているのです。

またもう一つは、クラゲでヒドロ虫綱に属する「オワンクラゲ」。このクラゲは、クラゲファンタジーホールでの展示では無く皇室コーナーで生体展示をしています。
このクラゲは刺激を受けると生殖腺を青白く発光させます。
この発光には緑色蛍光タンパク質が関っていて、この研究を長年された研究者が2008年にノーベル化学賞を受賞しました。

このように水中から陸上、そして天空にまで及ぶ多種多様な自然現象による発光すなわち『輝き!!』。
これらに目を向けることで何か心休まる不思議な体験が得られるかも知れませんよ。みなさん!

ヒカリキンメダイヒカリキンメダイ

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