2010年01月03日
トリーター:倉形

HI・KA・RI・KA・GA・YA・KU


新年が明け、4日未明の僅かな時間。天体ショーが繰り広げられる。
それは三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」だ。
ちなみにあと二つの流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」12月の「ふたご座流星群」である。
ここのところ天候にも恵まれているから、きっと流星群を見ることができるだろう。
国立天文台によると、オススメの時間帯は 4日午前 3時から 6時頃の空が白み始めるころが観察しやすいとのこと。

この星の形や瞬きから連想される海の生き物たちがいますが、みなさんはどんな生き物を思い浮かべますか?
例えば形状でいうと、英名「スターフィッシュ」 ⇒ 和訳すると「星の魚」?これは「ヒトデ」の仲間です。当館でも数種類を生体展示しています。
瞬き(輝き)では、発光生物になりますが、深海コーナーの「ヒカリキメンダイ」で、眼の下に発光器があります(発光バクテリアを共生させている)。また今上陛下のご研究コーナーに展示している「オワンクラゲ」は、暗闇で生殖腺を刺激すると青白い光を発します。

生体展示ではなく液浸標本でご覧頂けるものでは、世界的にも珍しい「チョウチンアンコウ」です。1967年2月に鎌倉市の海岸で漂着しており、旧館時代に 8日間飼育することができました。この間に発光する場面を見ることができたりと貴重な資料収集をするこができました。
自然界にはまだまだ未知の生き物たちもいると思われます。そんなまだ見ぬ生き物たちに想いを馳せながら、早起きして流星を見てみようと思います。

個人的なことですが、4日は自分の誕生日でもあるため、もし流星が見られたら何の願いごとをしようかな?

チョウチンアンコウの標本チョウチンアンコウの標本

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