2013年05月24日
トリーター:大内

ひとりだち


先日ようやくひとりだちしたんです。
「サワ」?
「ホープ」?
誰がって?

私です。
今年の 4月で“えのすい”に来てから 9年目をむかえましたが、やっと一人でできました。
何がって?
餌作りです。

9年目でやっと?
って思うかもしれませんが、なかなか一人で餌を作る機会がなかったんです。
というより優しい後輩たちがいつも手伝ってくれることが多く、私自身それに頼ることが多かったんです。
先日はみんな作業で忙しく、餌作りのはじめから次の日の餌の準備までひとりでやってみました。

餌作りの 1日の流れは大きく分けて以下の通りです。

個体別に全 7種類の魚種を個体に合わせて切り分ける。

餌を作っている調餌場を片付ける。

翌日に使う餌の準備をする。

この中で私が 1番苦手なのが調餌場の片付けです。
正確にいうと人に頼り切っていた部分です。
片付けをいつも何かしら手伝ってもらっていて、完璧に一人でこなしたことがなかったので最も自信がないところだったんですが、今までの記憶を繋ぎ合わせなんとかスムーズにやることができました。

ちなみに以下は餌作りの一例です。
(例)オキゴンドウ「セーラー」の場合

1日の合計給餌量 18.5kgを 4回に分けて作ります。

1回目の餌
 イカナゴ 2.0kg、シシャモ 1.0kg
2回目の餌
 サバ 1.0kg、サンマ 2.0kg、ジゴ切り身 2.0kg
3回目の餌
 サバ 2.0kg、サンマ切り身 2.5kg、ジゴ切り身 2.0kg
4回目の餌
 サンマ 1.0kg、サンマ切り身 1.0kg、シシャモ 2.0kg

カタカナで書いてあるのが魚種名です。
ちなみに「ジゴ切り身」とありますが、「セーラー」の場合はジゴという魚 1匹を 4つに切り分けます。
「サンマ切り身」はサンマを 6つに切り分けます。
切り身の大きさは個体によって異なりますので、それに合わせて切り分けます。

これを個体数分作ります。

片付けは餌作りで使った包丁やまな板を洗ったり、凍った餌を解凍するために使ったシンクを洗ったりします。

餌の準備は一袋 10~ 15kgくらいの袋を 19袋、- 20度の冷凍庫から出して翌日に使う餌を魚種別にシンクに出しておきます。

と以上のことを無事にやることができました。
やっと一人でできました!
今後はもっと効率よく早くできるように工夫していきたいです。

イルカ・クジラたちの餌イルカ・クジラたちの餌

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