2013年06月09日
トリーター:冨永

魚の病気の治療とは・・・


こんにちは!新人トリーターの冨永です。
初夏の日差しもみられはじめ、海岸にもたくさんの方が訪れています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

4月からトリーターになったばかりの私にとって、魚たちと触れ合う日々は驚きと発見の連続です。
そんな中、最近、私が携わっているお仕事の一つが魚の病気の治療です。

魚たちも人間と同じように病気になってしまうことがあります。
しかし、私たちのように
「ここが痛い!」
とか
「最近、食欲がないです。」
と伝えることはできません。
そのため、トリーターは毎日、水槽の魚たちを観察し、泳ぎ方がへんな子はいないかな?、ご飯を食べていない子はいないかな?とチェックしています。
もし、病気になってしまった魚がいたら、その魚を別の水槽に移して病気の治療を開始します。
みなさん、魚の病気の治療はどのようにおこなうかご存知でしょうか?

実は、私たちが風邪をひいて薬を飲むように、魚の餌に薬を入れて食べさせたり、傷口に直接薬をぬることもあります。
また、水の中で生きている生物ですので水に薬を溶かし、その中に魚を入れて体についた寄生虫などを取ったりもします。
このような病気の治療には時間がかかってしまうこともあります。そのため、薬や餌の量を毎日調整し、トリーターと魚が一緒になって地道に治療を続けていきます。

実は、最近、私も 1匹のツバメウオという魚の治療をおこなっていました。
初めは餌も食べず、体も少しボロボロでとても心配でした。
しかし、治療を続けるうちに少しずつよくなり、今では私の手から餌を食べるほど元気に、そして仲良しになりました!

水族館にはたくさんの水槽がありますが、どの魚にも大切な命があります。
みなさんが水槽を見ていてカワイイと思われた魚にも、もしかしたらそんな治療を乗り越えた魚がいるかもしれません。
そんなふうに思って水槽を見てみると、魚たちがより愛らしく、そしてちょっと身近に感じられるのではないでしょうか。
ぜひ、水槽の魚たちを 1匹1匹じっくり観察してみてください!

また、これは余談ですが、、、
先日初めて先輩トリーターと一緒に大水槽に潜りました。
水槽の中はアクリルガラス越しではわかりにくいのですが、水流があったり、見えないところにも岩や魚たちが暮らしていたりと泳ぐのも一苦労です。
先輩トリーターに導かれ、なんとか初めての練習を終えましたが、まだまだ修行が必要です!!
大水槽の魚たちをじっくり観察できるようになるためにも今後も練習を頑張りたいと思います!

ツバメウオツバメウオ初ダイブ!初ダイブ!

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