2013年06月30日
トリーター:唐亀

帰る

6月のテーマ水槽「梅雨を喜ぶカエルの仲間」6月のテーマ水槽「梅雨を喜ぶカエルの仲間」

今月のテーマ水槽は生き物的には安泰な感じで終了できそうです。
振り返ってみるといろいろなことがありました。
カエルをテーマ水槽で扱うと、必ず脱走劇が起こるのですが、今回もやってしまいました。岩崎トリーターの日誌にもありましたが、アジアジムグリガエルの脱走は完全に想定外でした。
吸盤があるわけでもないずんぐりむっくりのこのカエルが 45cmの足場のない垂直のガラスをよじ登るとは思わなかったうえ、一応フタもしてあったのですが。
多分、レイアウトのつもりで入れてあったアジサイの造花を伝って上まで上がって隙間を無理矢理出たのでしょうか。
実は脱走劇はその前にもあって、5月 30日のバックヤードでアマゾンツノガエルが散歩している所が発見されました。
小型のプラケースに入れてあったのですが、フタの爪の引っかかりが甘かったようでした。
それを知らされた時はいろいろな意味で青くなりましたが・・・。

世話は基本的に朝におこないました。
ソバージュネコメガエルは以前書き込みを致しました通りです。
アフリカウシガエルには霧吹き、時に給餌。この期間中一度も糞をしていないので、床材の交換はしていません。
アジアジムグリガエルは浅く水を張った容器に入れて排便をさせてから戻してコオロギを与えます。
アカハライモリとピパ、サイレンの水中組は時々換水しましたが、手間はかからない連中でした。
アカハライモリとサイレンは赤虫を、ピパはメダカなどを与えていました。
しかし、この連中も脱走の定番種でしたので少し心配をしておりました。
アカハライモリは垂直のガラスをよじ登ることができますし、サイレンが走り出すと垂直にかなりの勢いで飛出すのです。
小型プラケースのツノガエルたちはお店でよく見るスタイルですが、やはりイレギュラーな状態です。
毎日水を変えていましたが、ツルツル滑る底では長く飼育していると後足が踏ん張れなくなるそうです。

なんだかんだといろいろあって、現在の形に落ち着いたコータオヌメアシナシイモリはミズゴケにトンネルを造って体の一部は見える状態になりました。
餌も食べるようになり、ほっとしたのもつかの間、すでにバックヤードでは伊藤トリーターが次のテーマ水槽の準備を着々と進めております。

カエルたちは帰るべき所へ帰ります。

テーマ水槽

RSS