2013年07月07日
トリーター:笠川

クラゲライダー

イセエビ フィロゾーマ幼生イセエビ フィロゾーマ幼生

できるなら、私もクラゲに乗ってみたい・・・・

クラゲライダー(クラゲ乗り)と呼ばれる生き物がいます。

その生き物とは・・・ なんとイセエビなんです。

イセエビ??
あのイセエビがどうやって、水中をぷかぷかと漂うクラゲに乗れるのか???
そう、疑問に思った方は多いと思います。
実は、みなさんが今、思い浮かべたイセエビの姿ではクラゲには乗れません。
クラゲライダーになる時期は、赤ちゃんの時代です。

イセエビたち、赤ちゃんの時代は、フィロゾーマ幼生と呼ばれ、水中を浮遊するプランクトン生活をします。
そのときに、水中に漂うクラゲにくっ付き、クラゲに乗って移動し、隠れ家にし、そして食べちゃいます。
実は、乗りながら、少しずつクラゲも食べています。そうやって、クラゲライダーとして生活しながら、脱皮を繰り返し、やがてみなさんが知っているイセエビの姿になります。

海の中では、いろいろな生き物たちがクラゲを棲み家や隠れ家などにしています。
小魚たちが一緒に寄り添っていたり、エビやカニ、中にはイソギンチャク(ヤドリイソギンチャク)やノミ(クラゲノミ)、ときにはヒトデ(クモヒトデ)などもくっついていることがあります。
これらの生き物たちもイセエビ同様、卵からふ化して水中を漂っている時代にクラゲにくっ付き、そこでクラゲの捕まえた餌をもらいつつ、クラゲも食べつつ、成長しているようです。

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