2013年08月18日
トリーター:石川

彼女が羽を嘴で~分けただ~け それがシビレルしぐさ・・・

換羽中のフンボルトペンギン「コハク」換羽中のフンボルトペンギン「コハク」

ペンギンはもうすぐ換羽終了になります。あと 5羽です。
さて換羽が終わると毎年のことながら繁殖期です。

この時期はまだ羽が新しいからなのか、まだちゃんと生えていない為かわかりませんが、入念に羽づくろいをしているペンギンを多く見かけます。
換羽というと目でわかる抜け始めから、最後の 1本が抜けるまでを考えますが、実際には換羽に向けて体重を上げ始めてから、生え換わった後に元の体重に戻るまでが実際の換羽期間です。
古い羽が抜け落ちても、新しい羽が完全に生えるまでには少し時間がかかります。

この時期あたりから雄が雌へアプローチを始めます。
すでに繁殖に向けた行動も見られ始めています。

きれいな羽に変わっていつもより一層素敵に見えるのか?
羽づくろいをしている姿が魅力的なのか?

最近では、昨年体調不良から繁殖行動を早いうちに離脱した「トップ」が早くも雌を追いかけるような行動をみせはじめ、うれしいような、厄介なような複雑な心境です。
昨年は「チッチ(黄緑)」へのアプローチが激しかったのですが、今年は換羽前(現在換羽中)の「コハク(オレンジ)」へアプローチをしています。
きれいになった雌ペンギンなら容姿に魅せられてということもいえますが、換羽前のボロボロな状態の「コハク」へアプローチということは容姿が問題ではないようです。

先ほどもお伝えしたとおり、この時期のペンギンたちはいつも以上に羽づくろいを入念におこないます。
脚で頭を梳かしてみたり、嘴で尾羽の先をパチパチ音をさせながら 1本1本丁寧に梳かしてみたり、羽でわき腹あたりをこすってみたり・・・
そんなようすが魅力的にみえなくもない・・・?かもしれません。

ぜひ、じっくり羽づくろいを観察されてはいかがでしょうか。

ペンギン・アザラシ

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