2013年09月08日
トリーター:城戸

どっちだ?!

フンボルトペンギン「ムーン」(左)と「サン」(右)フンボルトペンギン「ムーン」(左)と「サン」(右)

去年の 3月に生まれた、フンボルトペンギンの「サン」と「ムーン」についてお話します。

5月のトリーター日誌で、「サン」と「ムーン」が羽がわりをして、おとなのペンギンたちと同じ模様になったとお知らせをしましたが、それでもまだおとなのペンギンと違う部分がありました。

それは、翼に目印のタグを付けていないことです。
まだ、体がきちんと成長していない時にタグを付けてしまうと、きつくなってしまう危険があり、今まで付けていませんでしたが、1歳半になり、「サン」と「ムーン」にもタグを付けることになりました。

そこで問題なのが、何色を付けるか?です。
色は、他のペンギンが付けていない色で、そのペンギンの特徴を表す色にしています。
そこで、「サン」は赤と黒を、「ムーン」は黄と黒を付けました。
なぜ、「サン」は赤と黒で「ムーン」は黄色と黒なのかというと・・・
赤は“太陽”、黄色は“月”をイメージして決めました。
ただ、赤も黄色も単体では、すでに付けているペンギンがいるので、黒を組み合わせることにしました。
黒は現在「ノゾミ」が付けていますが、「ノゾミ」の前はジャンボというオスのペンギンが付けていました。
「ジャンボ」は「グー」、「コハク」、「ユメ」、「フク」、「ノゾミ」、「サン」、「ムーン」とたくさんの子どもがいる、子育てじょうずなペンギンでしたが、「サン」と「ムーン」を育てている最中に死んでしまいました。
なので、「ノゾミ」が「ジャンボ」の黒を引き継いでいますが、「サン」と「ムーン」にもジャンボの黒を入れることにしました。

タグを付ける前は、「今まで付いてなかったから、2羽とも 1日中気にして落ち着かないかな?」と思っていました。
案の定、「ムーン」は最初すごく気にして、羽づくろいの度に突いていました。
しかし、「サン」はほとんど気にせず、いつも通りです。
「サン」はぼーっとしていることが多く、あまり警戒したり、気にしたりしないペンギンだとは思っていましたが、思っていた以上でした。
ここまで気にしないペンギンは中々いないと思います。

今までは、「サン」と「ムーン」を見分けるには、顔やお腹のゴマ模様で判断しなくていけませんでしたが、これからは、みなさまにも簡単に見分けていただくことができます!
「サン」は赤と黒、「ムーン」は黄色と黒。ここの色を目印に「サン」と「ムーン」を観察してみてください☆

ペンギン・アザラシ

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