2013年10月13日
トリーター:岩崎

スベスベマンジュウガニ

スベスベマンジュウガニスベスベマンジュウガニ

スベスベマンジュウガニ。
おいしそうな名前ですがけっして食べてはいけません。
直接食べるだけではなく煮出した汁を飲んではいけません。

千葉県より南の海に分布している甲羅の幅が 5cmほどの小型のカニで、丸くてつやつやとした感じの甲羅の持ち主であることから、スベスベマンジュウガニと呼ばれるようになったといわれています。

おいしそうな名前ですが、筋肉に神経を麻痺させて呼吸困難や意識障害などを起こす毒を蓄えていることがあります。
この毒は熱に強く、カニを煮た汁にも染み出してきます。
肉を食べるだけではなく、味噌汁の出しにして飲むことも危険なので、絶対に食べないようにしてください。

スベスベマンジュウガニは、相模湾キッズ水槽で展示しています。
餌の時間以外はじっとしていることが多いので、底の方にある石の隙間をじっくり観察してみてください。
刺し網にかかったものを漁師さんから譲り受けたものですが、磯遊びでも見かけることがあります。
特徴を覚えて捕まえても食べないように注意してくださいね。

身を守るために毒を蓄えているだけで、カニの方から襲いかかってくることはありません。
食べなければ危険はありませんので、自然の海で見かけてもそっとしておいてあげてください。

相模湾ゾーン

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