2013年10月12日
トリーター:鈴木

アシカ入門 4

オタリア(アシカ科アシカ亜科オタリア属)「マミ」オタリア(アシカ科アシカ亜科オタリア属)「マミ」

~アシカの仲間は何種類いる?~

こんにちは、鈴木です。
以前の日誌(2013/04/06 アシカ入門 1)でアシカと呼ぶ定義について触れましたが、今回はそんなアシカの仲間は世界中に何種類いるか?ということを書いてみたいと思います。

以前書いた日誌(2013/ 04/ 06 アシカ入門 1)でも書かせていただきましたが、アシカとはあくまで近い仲間をまとめて呼ぶ時の総称で、アシカという種類がいるわけではありません。そして、どこまでの近い仲間(例えばオットセイの仲間やトドなど)を含めアシカと呼ぶかという定義は結構曖昧なんです・・。

そこで今回は難しいことは抜きにして、みなさんがパッと見て「あっアシカだ!」といってしまうような広い意味でのアシカの仲間(小難しくいうとオットセイの仲間やオタリア、トドを含む‘アシカ科’に分類される仲間のことです)の種類を書いていきます!
何を言っているかよく分からないという方はどうかアシカ入門 1をご覧くださいm(__)m

前置きが長くなりましたが、さっそく本題です。
私が調べられる限りのデータでいいますと世界中に生息するアシカの仲間は・・

14種類です。

それでは少し掘り下げ、14種を分類し内訳を書いていきますね。
あ、その前に・・生物の分類(グループ分け)は、私たちの住所(国、県、市、(区)、町、丁目、番地、号)のように、大きいものから順に、界、門、綱、目、科、(亜科)、属、種、(亜種)というように細かく分けられていきます。(下位に行けば行くほどより近い仲間の集まりということです)
それに従うと、アシカ科は、まず大きくアシカ亜科とオットセイ亜科に分かれます。さらにアシカ亜科は 5つの属に、オットセイ亜科は 2つの属にそれぞれ分かれます。

ではそれらを踏まえアシカ科( 7属 14種)にはどんな種類がいるか見てみましょう!

アシカ亜科( 5種)
 ・アシカ属カリフォルニアアシカ
 ・オーストラリアアシカ属オーストラリアアシカ
 ・オタリア属オタリア
 ・トド属トド
 ・ニュージーランドアシカ属 ニュージーランドアシカ

オットセイ亜科( 9種)
 ・キタオットセイ属キタオットセイ
 ・ミナミオットセイ属     グアダルーペオットセイ
ガラパゴスオットセイ
フェルナンデスオットセイ
ミナミアメリカオットセイ
アナンキョクオットセイ
ナンキョクオットセイ
ミナミアフリカオットセイ
ニュージーランドオットセイ

ちなみに・・・
以前にイルカ・クジラの種類数に触れた日誌(2012/06/16 イルカ・クジラ入門 3 )でも書きましたが、日々研究が進み種類数やグループ分けの仕方なども随時変動がありますので、今現在の最新が必ずしも 7属 14種というわけではないことをくれぐれもご了承いただければと思います。(本や資料などによっては今回の文章とは違った分類をしている場合もあります)
また、今回は種より下の亜種については触れていませんので、もしかしたらみなさんが知っている種が入っていないかもしれませんが、これまたご了承ください。(これも研究者によって亜種にしたり種に上げたりとまちまちなんです・・)

勉強不足による毎度の弱気発言で大変申し訳ありませんが、私が動物分類の専門家で無い以上、断言することはできませんのでご勘弁くださいm(__)m

それにしても、挙げてみるといろんな種類のアシカやオットセイがいますね。
みなさんが知っている種はどのくらいありましたか?

アシカは好きだけど種類までは考えたことが無かったみなさん、ぜひこの機会に世界中にはいろいろなアシカの仲間がいることを知っていただけたらと思います。
そして、できればどんな姿形をしているか調べてみてください。きっと普段よく水族館で見ているアシカの姿がまた違って見えてくるはずです。
面白いと思いますよ(^^)/
この日誌がみなさまの興味のきっかけになれば嬉しいです 。

すみません、また長くなってしまいました・・。
では失礼いたします。

イルカショースタジアム

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