2014年02月24日
トリーター:大内

とってもご機嫌

オキゴンドウ「セーラー」オキゴンドウ「セーラー」

みなさんはイルカショースタジアムのプールとプールの間に仕切りがあることをご存知ですか? 私たちは「ゲート」と呼んでいて、このゲートを開閉することでプールを仕切ったり、通れるようにしているのです。基本的にはゲートはプールの仕切りなので閉まっていることがほとんどです。1番よく開閉する箇所はメインプールとその後ろのホールディングプールを繋ぐところでみなさんから見てステージの右下あたりにあります。ショーになるとここのゲートが開閉するようがよくわかると思います。

このゲートは人の力で開閉しているのでそんなに重くはありません。しかし、仕切りとして役割りを果たさなければならないのでそれなりの強度があり、ちょっとやそっとの衝撃で壊れることはありません。まず人の力では道具を使わないかぎり壊れることはないと思います。そんな頑丈なゲートですが実は手作りなんです。トリーターが一生懸命、時間をかけて作っているんです。1つのゲートを最初から作るのに 3, 4時間はかかります。


今朝のことです。いつものように動物たちの朝の体温測定の時間に、やたら「セーラー」の機嫌が良く感じたんです。そんな「セーラー」の頭は少し白っぽくなっていました。

ん?

と思い、「ルイ」や「サワ」たちのいるホールディングプールとメインプールとの間にあるゲートを見てみると・・・。



ちーん。。。




見事に壊れているじゃありませんか。犯人はもちろん「セーラー」。



スッキリした。



といわんとばかりにとってもご機嫌。その半面、私はガックリ。
「セーラー」、ゲートを壊すと何かスッキリするみたいなんです。
このゲート、手作りですから直すのももちろん人の手。
毎度壊れるたびに直すという手順を踏み、直すのも一苦労。
そんなことは知らずにご機嫌な「セーラー」。




親の心、子知らず・・・。



親じゃないけど・・・。



ま、機嫌がよければそれでいっか。




きょうも修理は続きます。

イルカショースタジアム

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