2014年02月25日
トリーター:冨永

タカアシガニたち!

きょうは、私が近ごろ目の離せない生きものをご紹介します。
その生きものは“タカアシガニ”です!
みなさん、タカアシガニ水槽を見てください。

ん、、、、?
脚に何かついてる、、、、、、???

そうです!
先月の休館日に、タカアシガニの脚にそれぞれ色の違うタグをつけました。
これは、個体ごとの摂餌の状況や脱皮などの成長過程を記録するためにつけたものです。
タグをつけて改めて個体ごとの観察をおこなうと、それぞれの特徴がよくわかります。体の色や大きさはもちろん違うのですが、動き方や性格なんかも個体差があるようです。
それが顕著に表れるのが餌の時間です。
水族館ではタカアシガニの餌として、エビやイカ、小魚やアサリなどを与えています。
しかし、これらの餌をどのタカアシガニも食べてくれるわけではありません。
どんな餌もモリモリ食べてくれる個体もいますが、エビは好きだけど小魚は嫌い、、、小魚は好きだけどイカは嫌い、、、など個体ごとに好き嫌いがあるようです。
給餌をおこなう際には、基本的に棒に餌をつけてカニに直接渡します。
食べたい餌が近づくと、大きなはさみでしっかりと掴み、口の方へ持っていきます。
しかし、嫌いな餌が近づくと、、、
大きなはさみで掴んで、自分の体から遠ざけてポイッ!と捨ててしまいます。
そのようすはなんだかぎこちなくてかわいいのですが、、、困ってしまいます。
なんでも食べて大きくなってほしいので嫌いなものも克服してもらおうといろいろ試みるのですが、、ポイッ!、、またダメか。。。

みなさんもタカアシガニたちをじっくりと観察してみてください。
個体ごとの違いがよく分かると思います。
運がよければ、奮闘している給餌のようすも見ることができるかもしれませんよ!

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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