2015年07月23日
トリーター:植田

この時期の海の水

今月 19日に関東地方では梅雨が明けましたね。
それまで、関東地方でもかなり多くの雨が降りました。雨はいったん地中に浸透し、海岸で海の方へしみだしていきます。

海の水はご存知のように塩気を含んでいて、舐めてみるとかなりしょっぱいですね。海域ごとにだいたいの塩分(海水中の塩の濃度)は決まっていて、相模湾だと 3.3~ 3.4%ぐらいの濃度となります。
しかし梅雨が始まってしばらくすると降った雨水が地中から海岸で海にしみだしていき、海水が真水で薄まって、塩の濃度が下がってきます。

ここ数日の濃度は 2.7%まで低下しました。このような低塩分の海水を注水すると、水槽の中の海水もどんどん塩分が低下してしまいます。

そこで、この時期は特に塩分の変化、とりわけ塩分の低下に弱い生物の飼育されている水槽への、かけ流しによる海水補給をストップします。
夏本番となり、晴天が続くと徐々に海水の塩分は元に戻っていきます。

今しばらくは新鮮な海水が文字通り「湯水のごとく」使用できない状態です。

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