2015年11月03日
トリーター:伊藤

銀杏と蟹

イチョウガニイチョウガニ

すっかり秋ですね。

今月のテーマ水槽では秋の紅葉にまつわる生物が登場しています。その中にイチョウガニがいます。カラッパとオウギガニを足した様な姿で、色は薄いピンク色。背中から見た甲らの輪郭が、イチョウの葉のように見えます。
あまりなじみのない蟹ですが、学名の「キャンサー」は、日本甲殻類学会の雑誌名にもなっていたり、かに座だとか某漫画の金色戦士だとかで、比較的耳にしますね。いったいどんなカニなのか、ぜひホンモノを見に来てください。

ところで私事も甚だしいですが、私はイチョウの種子ことギンナンが大好きです。フルーツ(ナッツ?)の中で一番好きかも知れません。

先日、ギンナン狩りに行ってきました(地べたに落ちたギンナンを拾ってきただけです)。
ビニール手袋をはめて、サクランボみたいな実をかき集めてコネコネ揉むと、種子がむき出しになります。果肉がすごい臭いを放ちますが、ハクビシンやアライグマはこれが好きみたいです。集めた種子を水道水でよく洗って干せば、長期間の保存に耐えます。
食べる時は火を通すのが普通です。熱すると種皮が弾けて飛び散りますので、私は銀杏煎り専用の網蓋がついたフライパンを使っています。
紙封筒に入れてレンジでチンしたこともありますが、爆発の衝撃で封筒が破れて、レンジの内側をギンナンまみれにしたことがあるので、おススメできません。
種皮は硬いですが、熱で焦げた部分がもろくなっているので、ストレスなく割ることができます。

とっても美味しくてやめられませんが、ギンナンは食べ過ぎ厳禁です。セキやのどのつまりに聞く薬効を持つ一方で、重篤な中毒症状をもたらすことがあるそうです。子どもなら多くて数粒、大人でも 10粒くらいに留め、じっくり味わって食べるのが吉です。

半分以上ギンナンの話になってしまいました。テーマ水槽以外にも、いろいろ新登場しています。季節に応じて変化した当館の展示をぜひお楽しみください。

テーマ水槽

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