2015年12月07日
トリーター:角張

きらめくくらげ

カブトクラゲカブトクラゲ

最近はすっかり寒くなり、日も大分短くなってしまったので帰り道はなんだかちょっぴり寂しい気分になりますね。
でも、そんな冬の夜を賑わせるのは街中のイルミネーション。
“えのすい”でも入口にあるツリーが夜はきれいに光っていますが、館内にもツリーに負けないくらいきらきらと光るクラゲがいるんですよ!

それは、クシクラゲの仲間です!
現在、「カブトクラゲ」「シンカイウリクラゲ」「サビキウリクラゲ」の 3種類をクラゲサイエンスに展示しています。


シンカイウリクラゲ

クシクラゲの仲間の特徴は、体の表面を縦に走る「櫛板(くしいた)」をもっていることです。
櫛板は、細かな繊毛からできていて、規則的に波打ち、この動きを利用しながらクシクラゲの仲間は水中を泳いでいます。
そして、櫛板が光を反射することできらきらと虹色に光っています!
実は、自分から発光しているわけではないのです。
水槽に近付いて見てもらうと、櫛板の規則的な動きも良く見えますのでオススメです。
クラゲの体を虹色の輝きが走る様子は思わず見とれてしまい、時間を忘れそうになります(笑)
ツリーなどのイルミネーションと一緒に、クシクラゲたちの不思議な輝きをぜひじっくり眺めに来てくださいね!


サビキウリクラゲ

余談ですが・・・
クシクラゲの仲間は、刺胞(毒針が入っているカプセルのようなもの)を持っていません。
ですので、触ってしまっても刺されないのです!
ただし、とっても壊れやすい体をしているので移動させる時などは、おたまを使ったりして海水と一緒にそーっと運びます。
生き物たちを体の構造などでグループ分けしていくと、クシクラゲの仲間は、見た目こそシンプルで同じような生き物に見えますが、ミズクラゲなどとはまったく別のグループに属しています。

うーん、クラゲは本当に奥が深いです・・・。
みなさんにもクラゲたちの魅力をもっと伝えられるように頑張ります!

クラゲサイエンス

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